「THE RENDEZVOO POINT」というサイトで、川内優輝選手のインタビュー(?)記事がありました。
今後走りたい国際レースや、これまで心に残っているレースなどの質問に回答していて、川内優輝選手に対して新しい発見がありました。英語のサイトですけど、リンクを貼っておきますね。
ON THE RUN … WITH YUKI KAWAUCHI
he is the toast of japanese popular running culture. somewhat of an enigmatic competitor, yuki kawauchi is a non-corporate athlete who works a full-time job as a high-school administrator while entering more races than just about any elite-level runner of any nationality or descent.
ちなみに、記事タイトルの「on the run」。辞書で引くと「逃げ回って」「走り回って」などの意味が出てきますけど。この場合は「走れ!川内優輝とともに。」の方がいいのかな。
英語で書かれるとまともに読むこともできず、内容を把握するのがすっごい遅くなる僕ですが、頑張って日本語訳してみました。以下にメモっておきます。
僕の拙いひらめき(勘)に従って、ざっくりと意訳しており、正しくない部分も多いと思います。正確な情報を求められる方は原文をご参照願います。
【参考】the rendezvoo point: on the run … with yuki kawauchi
記事の最初の部分は、川内優輝選手の紹介。
- 実業団に所属しない
- フルタイム勤務の公務員
- 誰よりもたくさんレースに参戦
- 先日の「ハンブルクマラソン」で、日本人サブ10最多記録を更新
- 国民的英雄
とか書いてあるみたい。
今年(2014年)は年間25レースを予定する川内優輝選手。そんな多忙な川内選手に時間をとってもらい、「THE RENDEZVOO POINT」にこれまでの経験や考えを語って頂けたのは、個人的なファンとしても光栄なことです。
1. フルタイム勤務する公務員ランナーとして、もうすでに広く知れ渡っていますが、実業団に所属しないメリットは何だと思いますか?
[以下の中から選択]
A)走りたいときに、走りたいレースに参戦できる。
B)大好きな仕事ができる
C)実業団に属さなくても(スポンサーをつけてプロにならなくても)レースに勝てるという姿を魅せることで、人々をガツン!と奮起させられる
D)1日1回だけの練習にすることで、オーバートレーニングを避けられる
E)その他
[川内優輝選手の回答]:A
オリンピックや世界陸上マラソンなどの競技だけでなく、日本各地や世界中の大会で、生涯走る続けることも私の目標です。これがトレーニングを続ける大きなモチベーションとなっています。
また、スポンサーやコーチなどに縛られることなく、自分の好きなように大会に参加したいと思っていて、それで実業団に所属しない道を選びました。
2. ニューヨークシティマラソン(NYCM)では、多くの人々が川内優輝選手の走りに興奮しました。ワールドマラソンメジャーズのうち2大会を走り(東京マラソンとNYCM)、次に狙いたい国際レースは何ですか?
A)ボストンマラソン(下り坂が連続する下り基調のコースだから)
B)ロンドンマラソン(ここ数年は2時間6分台〜4分台の高速タイムが続き、もっとも激戦となる大会だから。)
C)ベルリンマラソン(世界最高記録が最も多く出る大会だから)
D)パリマラソン(優位性がある大会(?)。トップ日本人ランナーとしてフィニッシュできるから)
[川内優輝選手の回答]:D
たくさんの国際大会のなかで、もっとも参加したい大会は「パリマラソン」ですね。
残念ながら、これまでは参加できていません。というのも、パリマラソンが開催される4月は、日本では新しい年度が始まる時期で、すっごい忙しいんです。でも、マラソンランナーとして最高潮でいられるうちに参加したいと思っています。
ちなみに、世界最高峰レースのひとつ「ロンドンマラソン」にも、「パリマラソン」と同じくらい走りたいと思っていますよ。ロンドンオリンピックでは日本代表になれず走ることができなかったので。
3. しょっちゅうレースを走っていますけれど、そのなかで最も心に残っているのは何ですか?
A)世界陸上のテグ大会やモスクワ大会で走ったこと。
B)パスポートを忘れて、エジプトマラソンまでの飛行機代を自腹で払ったこと。
C)史上最も短い間隔(中13日)で2回のサブ10を達成したこと(2013年の福岡国際と防府)。
D)2011年の隠岐の島50Kにて、熱中症で昏倒し途中棄権したこと。
[川内優輝選手の回答]:A
世界陸上テグ大会で団体戦・銀メダル獲得はとても嬉しいことで、人生最高の瞬間でした。世界陸上での団体戦は廃止されてしまったので、もう団体戦のメンバーとして参戦することができなくなりましたが、オリンピックや世界陸上の代表になれるよう、ひとりでもトレーニングは続けていきますよ。
隠岐の島も忘れられません。ゴール手前300メートルのところで意識を失い、完走できませんでした。これまで350以上の大会に参戦してきましたが、完走できなかった唯一の大会です。また、ニューヨークシティマラソンは人生でもっとも興奮し、感銘を受けたすっごい大会でしたね。
4. レース中ではどんな時が最も走りごたえがありますか?
A)ペースメーカーが狙い通りのペースで引っぱってくれる時。
B)なじみのある日本人集団の中で走っているとき。
C)速いランナーの多いケニア人やエチオピア人の集団の中で走っているとき。
D)単独トップのとき
E)その他
[川内優輝選手の回答]:AとC
最高の結果を得るために、ペースメーカーにひっついて行くことは最善の戦略です。でも、(ケニア人やエチオピア人のいる)先頭集団で走るのも、楽しいですね。