Sanlam Cape Town Marathon (2015年9月20日)
2015年9月20日(西)に南アフリカの人気観光都市ケープタウンで、IAAFロードレース・シルバーラベルに格付されている「Sanlam Cape Town Marathon 2015(ケープタウンマラソン)」が開催。今年のケープタウンマラソンには、あの川内優輝選手が出場します。
リオ五輪2016の代表選考レースである「福岡国際マラソン」(あるいは「びわ湖毎日マラソン」)を控え、このケープタウンマラソンではどんな走りを魅せてくれるのでしょうか。9月20日(日)朝7:00スタート(日本時間14:00スタート)。レース終了後に、川内優輝選手の結果(リザルト)をチェックしていきます。
【Cape Town Marathon】
川内優輝の人生を左右する(!?)ケープタウンマラソン
川内優輝選手にとって、このケープタウンマラソンは今後のマラソン人生を、いえ、人生そのものを左右する極めて重要なレースとなるかもしれません。というのも、川内優輝選手はリオ五輪の代表選考レースに「福岡国際マラソン」(12月6日)と「びわ湖毎日マラソン」(3月6日)の2大会を視野に入れていますが、どちらを走るかか、このケープタウンマラソンの結果で決まってしまうからです。
ケープタウンマラソンで目標タイムの2時間10分台~12分台をクリアできれば「福岡国際マラソン」へ挑戦、目標タイムに届かなければ「びわ湖毎日マラソン」を狙う、と表明しています。
選考レースの選択は、次走に予定している20日のケープタウンマラソン(南アフリカ)で決める。「そこで目標をクリアできたら、福岡に行きます。タイムでは2時間10分台から12分台」と明言。「福岡では7分台を出せなければ勝負できない。その目安が、ケープタウンでの10~12分。届かなければ、びわ湖で狙います」と言う。
福岡国際へ出場するか、びわ湖へ出場するかで今後のスケジュールも大きく変わってくることでしょう。まさに人生の分岐点。果たしてどちらの道へ進むことになるのか、ケープタウンマラソンでの結果に注目です。
ちなみに、個人的な願望を言わせていただければ、川内優輝選手には福岡国際・びわ湖の両方ともに出場してほしいですね。
リオ五輪の選考ついては「複数の選考レースに挑戦した場合は(2時間06分30秒の設定記録を突破しない限り)最初のレースが評価対象になる」と明文化されていますので、最初のレースで失敗は許されません。ケープタウンで目標をクリアし、福岡国際で一発内定を決め、びわ湖毎日はリオ五輪へ向けてのトレーニングレース、とするのが理想的ではないでしょうか? 1本でも多く、川内優輝選手の走る姿を見たいです。
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エントリーリスト(エリート選手)
ケープタウンマラソン2015の出場選手(エリート選手)は以下の通り。
【男子 エントリーリスト】
- DAVID KEMBOI KIVENA (KEN) 2:06:26
- DEREJE DEBELE TULU 2:07:48
- MILLION FEYSSA HAILU 2:12:24
- PETER LOTAGOR KALMIAS 2:07:37
- 川内優輝 (埼玉県庁) 2:08:14
- ABRAHAM GIMMA BEKELE 2:06:47
【女子 エントリーリスト】
- AFERA GODFAY (ETH) 2:32:44
- EUNICE CHEBICHI CHUMBA (BRN) 2:33:25
- LAUREN KLEPPIN (USA) 2:28:48
- JEMILA WORTESA SHURE (ETH) 2:34:25
さすがケープタウンマラソン、そうそうたるメンバーが名を連ねています。これなら川内優輝選手も、国内の市民マラソン大会のようにトップで独走・ひとり旅、ということにはならないでしょう。互いに引っ張り合い、好記録が期待できるかもしれません!?
SANLAM CAPE TOWN MARATHON: We are proud to introduce and welcome our elite athletes field from abroad. The South African contingent will be introduced later this week. #fasttimes! It’s Cape Town – must run it!
Posted by Cape Town Marathon on 2015年9月16日
高低図・コースマップ(IAAF/AIMS公認)
ケープタウンマラソンのマラソンコースは国際陸連(IAAF)公認コース。せっかく走るなら、非公認よりもやっぱり公認がいいですよ。そして、目標タイムをクリアするためには、走りやすいコースであることが望まれます。
高低図を見ると、一見アップダウンが激しそうですが、「ロンデボッシュ、テーブルベイ、ウォーターフロントから風光明媚なビーチロードをグルリ周回するコースは、どこまでもフラットで走りやすいと評判」とのこと(参考:第9回 南ア・ケープタウンマラソン参加ツアー)。好記録が期待できるかもしれません。
結果・順位(リザルト)
(※レース終了後、結果が発表され次第掲載します。川内優輝選手が出場するフルマラソンの部は、日本時間14:00スタートです。)
Cape Town Marathon start. pic.twitter.com/TgXN5pwVqS
— Japan Running News (@JRNHeadlines) 2015, 9月 20
【YouTubeにて動画配信中!】
2015.09.20 追記
結果・順位(リザルト)を掲載しました。男子フルマラソンの上位選手のみですが、結果は以下の通り。
【ケープタウンマラソン2015 男子マラソン 結果】
- 2:11:41 Shadrack Kemboi
- 2:11:58 Lungile Gongqa
- 2:12:29 Michael Papi Mazibuko
- 2:14:08 Peter Lotogor Kamais (Kenya)
- 2:14:37 David Kemboi Kiyeng (Kenya)
- 2:15:37 Sibusiso Nzima
- 2:15:54 Abraham Girma Bekele (Ethiiopia)
- 2:16:10 Lebenya Nkoka (Lesotho)
- 2:16:33 川内 優輝 (埼玉県庁)
- 2:17:12 Hendrick Ramaala
【川内優輝 途中通過タイム】
- Start 0:00:00
- 10km 0:32:26
- 21km 1:07:07
- 36km 1:56:33
- 41.8km 2:16:00
- Finish 2:16:33(第9位)
川内優輝選手の結果は2時間16分33秒の第9位(※タイム・順位が間違っていたので修正しました)。ケープタウンマラソンでの目標タイム2時間10分台~12分台はクリアならず。ということは、明言していた通り「福岡国際マラソン」は回避して、「びわ湖毎日マラソン」に狙いを絞るのでしょうかね。今後の川内優輝選手の動向に注目です。
レースでは、いると聞いていたペースメーカーがいなかったり、スペシャルドリンクが半分凍った状態で置かれていたり、給水の袋の破り方が分からなかったりと、慣れない土地ならではのアクシデントもあり、不完全燃焼に終わった。 この大会の結果次第で、16年リオデジャネイロ五輪の選考レースを当初の予定通り12月の福岡国際にするか、来年3月のびわ湖毎日にスライドさせるかを決定する予定だったが「よく考えたい」と、話すにとどまった。